スズメバチ駆除のご案内

スズメバチによる刺傷被害は増加する傾向にありますが、これはスズメバチの生息地である丘陵や低山地などの里山が宅地化され、人がハチの生活圏へ住み込んだ結果、両者の接触の機会が増えたためと考えられています。キイロスズメバチは、自然環境では太い木の枝、樹洞、岩壁などに巣をかけますが、近年では、宅地に侵入して軒下、屋根裏、壁中、床下などを格好の営巣場所として利用しています。

スズメバチの生態 

○冬を越した女王バチが、4〜5月ごろたった一匹でピンポン玉ほどの巣を作り、産卵し子育てに専念、6月ごろ最初の働きバチが出ると以後産卵に専念し、巣を大きくします。夏から秋にかけて次々と働きバチが誕生して大きくなり、晩秋巣の最下部に巣盤を作り、数百匹の新女王バチと、ほぼ同数の雄バチを産出します。新女王バチは交尾後に巣立ちして雑木林の樹皮下、土中などで単独で越冬します。

スズメバチによる刺傷被害 

○ハチに刺された人の症状は体質によってさまざまですが、恐ろしいのはこれらのハチ毒に対して過敏性の体質を持つ人の場合です。

○ハチ毒アレルギー体質の人は刺されるたびに過敏体質になり症状が重くなります。

○アナフイラキシーショックとは、ハチ毒アレルギー体質の人がハチに刺されると、体内での抗原抗体反応により特殊な抗体ができ、その後一ヶ所でも刺されると、吐き気、悪寒、発熱、じんま疹などの全身症状とともに、呼吸困難などで重態に陥りショック死するというものです。

○アナフイラキシーショックによって死亡する例の約66%が1時間以内、96%が5時間以内に死亡しているため、きわめて迅速な救急が必要になります。

○ハチに刺されて死亡する人は、毎年40〜50名余りです。

○日本人の場合、ハチ毒に過敏体質の人は4〜6%前後といわれています。一度ハチに刺されて、頭がクラクラしたり、じんま疹ができるなどの症状があった人は、二度とハチに刺されないように、日常生活上の十分な注意を必要とします。

スズメバチの毒成分 

○スズメバチの毒はハブに似た複合蛋白毒で、ヒスタミン、アセリルコリン、数種の蛋白分解酵素などを含みます。

○毒はハチの中では最も強力で、その主成分のひとつ、キチン類は痛みとともに低血圧症を引き起こすが、刺した周囲の蛋白質を分解して皮膚の組織を破壊したり、かゆみや神経麻痺を起こし、直接血管に入ると血球を破壊し、ショック死することがあります。

○ハチ毒は、毒性が強い順にスズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチ類です。

スズメバチの種類 


スズメバチ刺されたことによる全身症状 

1軽症:
刺された直後より刺された部位以外の皮膚にじんましんが出る。全身がかゆい、だるい、なんとなく苦しい。この程度だと急を要さないが、再度刺されると、さらに重症となる危険があるので、ハチに刺されてこのような経験をした場合は、二度とハチに刺されないように気をつける。

2中等度の症状:
のどや胸に狭さく感を覚え腹痛、吐き気、嘔吐、めまいがし、のどがぜいぜいしてくる。四肢にしびれ感、ふるえ、全身にむくみが出る。このような症状が生じたら医療機関へ行くことが望ましい。

3重症:
常軌の症状がさらに増強し、呼吸が苦しくなり、ものが飲み込めなくなる、全身の力が抜けてしまう、意識が明瞭でなくなる、錯乱状態となる。このようになると、本人は動けなくなるので周囲の人ができるだけ早く医療機関へ運ぶ。

4:重篤な症状
上記の症状がいっそう増強し、ついにはアナフイラキシーショックという状態になると、血圧は下降し、脈は触れにくくなり、口唇や指末端はチアノーゼが著明となり、虚脱し、尿の失禁、ついには意識を失ってしまう。このような場合は一刻を争って医療機関へ運び込み、救急処置を行わなければならない。

刺されたときの処置 

○万が一ハチに刺された場合、巣が付近にあることが多いので、一刻も早く遠ざかり、傷口を流水で洗う。

○冷やした渋茶で傷口を洗うと、渋茶の中のタンニンによって毒が不活化する。アロエなどの多汁植物の汁や、渋柿の汁を塗ると痛み止めの効果がある。

○ハチ毒を不活化するために、タンニン酸の局所塗布がすすめられる。濃度は20%タンニン酸親水軟膏、または3%タンニン酸アルコールを刺された直後、刺された部分に塗り、3分から5分後に洗い落とす。この方法は刺された直後には有効でも、長時間経過したものや、いつ刺されたか分らないものには無効である。

○濡れ手ぬぐいなどを当てると毒液を薄めることができる。

○氷のうや冷湿布で局所を冷やすと、毒がほかに広がるのを防ぐことができるが、あまり冷やしすぎると予後を悪くする。

○刺された傷口に抗ヒスタミン軟膏、または抗ヒスタミン配合の副腎皮質ホルモン軟膏を塗布し、一刻も早く病院へ行く。

○ハチに刺された場合、アンモニア水が効果的といわれていたが、毒成分が別のものとわかってきたため、ハチ毒にはアンモニア水は効かない。

○ハチに刺されたときは入浴を避ける。

防除請負施工 

○危険なスズメバチの駆除は当社にお任せください。スズメバチの習性を知りつくした防除士が駆除致します。

○どんなに難しい状況下での巣も駆除可能です。(100%実績)

○駆除に必要な自社開発の消毒機器、用具、薬剤などは十分に準備しております。

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